キャラクターデータのテクスチャーの張り替えが出来たので、改めて修正キャラクターデータを使って動画の作成し直しをしてみようと思います。 多少はツールの使い方も理解はしてきたので、今回は以前よりクオリティアップを目指したいところです。
動画制作をする上で、まず気になったのがデータ容量でした。 現状のデータはdazからコンバートしたままのデータになるので、かなりポリゴン使用数が多く、さらに衣服関係も必要以上(見えない個所のデータも使用)に使っていますので、データがかなり重いのが予想されます。 少しでもデータ容量を節約したいと思ったので、CharacterCreator3に「InstaLOD」というポリゴンの最適化(ポリゴン削減)ツールがありましたので、それを今回は使ってみようと思います。
「InstaLOD」 のメニューには、全ての衣服をまとめてポリゴン削減するメニューと、選択したオブジェクトを個別にポリゴン削減するメニューがありますので、今回は個別に処理する方法を取りました。
ちなみに、複雑なポリゴンオブジェクトの場合、処理が出来なくクラッシュしてしまう場合があるようです。 今回、髪が何度も試してもダメでしたので、それ以外の衣服のみポリゴン削減をしました。
CharacterCreator3 でキャラクターデータを読み込みます。 シーンからポリゴン削減したいオブジェクトを選択して、「 InstaLOD」メニューから今回はPolygonReduction-Objectを選びます。
「 InstaLOD」ウィンドウが開くので、ポリゴン削減方法を選択します。
- おすすめ(自動)
- パーセンテージで指定
- ポリゴン数で指定
上記の順番になっています。
全て試してみた結果が下記となりました。 (※髪は処理除外となっています)
ポリゴン削減検証
元となるデフォルトデータは239,539ポリゴンなっていますので、基準としてもらえると良いかと思います。(※各画像のメイン画面の左上にポリゴン数が表示されています)
パーセンテージで指定してポリゴン削減をしてみました。
30%指定をすると約75,000ポリゴンも削減されました。 形状もそれ程おかしくなることもないので、かなり優秀ではないでしょうか。
ただ、ポーズをさせた際に下地のメッシュが見えてしまう箇所が生じたので、メッシュの修正は必要になるかと思いました。 アニメーションをさせる際に、不要なメッシュは非表示とすれば、そのような問題も解消されるかと思われます。
ポーズをつけてレンダリングした画像となります。
衣服にもよるところがあるかと思いますが、 30%まで落とすとメッシュの不具合が多くなり、修正にも手間がかかりそうなので、 今回のキャラクターデータでは50%設定辺りが落としどころではないかと思いました。
それでもポリゴン数はかなりあるので、データサイズで後々メモリ問題など起こらない事を祈りつつ、今回はこの辺りでお暇させてもらいます。
IRAYでのレンダリングもしてみました。
◆メモ: 「 InstaLOD」 でポリゴンメッシュの最適化をした場合、物理演算の設定がリセットされてしまうようなので、再度物理演算ウェイトマップ設定が必要になるかと思われますので、設定をセーブしておくと良いかも知れません。
ポリゴンメッシュ最適化の公式チュートリアルは下記となります。
次稿ではポリゴン削減したキャラクターデータ使用して、iclone7で再度アニメーション制作開チャレンジしてみたいと思います。